青年海外協力隊を知っていますか?私は大学生の時に存在だけは知っていましたが、実際どんな活動なのかどうすれば協力隊に参加できるのか何も知りませんでした。
- 青年海外協力隊に参加したい!
- 海外で生活したい!
- 新しいことに挑戦したい!
そんな強い思いを持つ人たちに向けて応募から派遣前までの流れをまとめました。
1. 応募のきっかけ
私は以前、小学校の教員をしていました。しかし、3年間の教員生活に区切りをつけ、青年海外協力隊に応募しようと決意しました。もっと広い世界を知りたい。日本にいるだけでは出会うことのなかったはずの人たちと出会いたいと思いがありました。日常生活の中で、もっと社会に影響を与える活動をしたいと考えるようになり、国際協力という分野に興味を持ちました。特に、青年海外協力隊は、長期間現地で活動し、住民と共に生活することで、その土地に深く関わることができるという点に魅力を感じました。
2. 応募プロセスの流れ
応募のプロセスはシンプルですが、細かい書類の準備とタイミングが重要です。青年海外協力隊の公式ウェブサイトから、年に数回実施される募集要項を確認し、応募する分野を選びます。私は教師兼猟師だったので自分のスキルに合った「環境教育」の分野を選択しました。初めて応募する際は、派遣国や職種が自分に合うかどうかをしっかり確認することが大切です。
応募書類には、自分のこれまでの経験やスキルを具体的に説明する必要があります。特に、なぜ青年海外協力隊に参加したいのか、どのような貢献ができるかを説得力を持って書くことが求められました。私は、過去に教育現場での経験があったので、それを強調しつつ、途上国の環境教育で役立つと思われるスキルを具体的に挙げました。
3. 面接と選考
書類選考に通過すると、次は面接です。面接は、協力隊に必要な素質や現地での適応力を見極める重要なステップです。私は、事前に「現地での生活や活動のリアリティ」についてよく考えて準備しました。面接では、なぜその国や地域で活動したいのか、現地の人々との関わり方、予想される困難をどう乗り越えるかといった質問が中心でした。
たとえば、「現地の文化や生活環境が大きく異なる中で、どのようにして信頼関係を築いていくのか」といった質問がありました。私は、文化的な違いに対する柔軟性や、コミュニケーションを大切にする姿勢を強調しました。また、どんな困難にも冷静に対応することができるように、自分のストレス管理方法についても言及しました。面接では、自分自身の人間性や対応力を伝えることが重要だと感じました。新しい挑戦で気持ちが大きくなっていることも考えながら冷静に自分と向き合ういい機会になるかもしれません。
4. 健康診断と派遣前訓練の準備
面接を通過した後には、健康診断です。青年海外協力隊は、派遣国での過酷な環境下での活動を想定しているため、体力面での問題がないかチェックされます。私は、この健康診断の準備にも気を遣い、体調管理に努めました。特に、派遣先によっては予防接種が必須となることもあるので、早めに医療機関と連携を取ることが大切です。
また、派遣前の期間中には、語学学習も欠かせません。私の場合、派遣国の公用語がスペイン語であったため、書店でテキストを購入して勉強を続けました。協力隊員は、現地の人々と直接コミュニケーションを取る必要があるため、語学力が不足していると感じる場合も挫けることなく楽しみながら学習を続けていくことが大切です。もし、日本語をあまり話せない人があなたに話しかけたとします。あなたは頑張って何を言おうとしているかよく聞き取ろうとしますよね。同じことなんです。それがどれだけ大変かも分かりますよね。だからこそ感謝の気持ちを持って関わっていくことが一番大切なんだと思います。
5. 派遣前訓練での体験
応募が成功し、派遣が決まると、いよいよ派遣前訓練が始まります。この訓練は約2ヶ月間、長野県にある訓練所で行われました。訓練所での生活は、かなり厳しく、早朝から夕方までスケジュールが組まれていました。主な訓練内容は、語学学習、異文化理解、任国に向けての安全対策、そして具体的な技術指導です。
特に印象に残っているのは、異文化理解の授業です。現地での文化的な衝突を避けるため、現地の風習や宗教、価値観について深く学ぶことができました。また、他の派遣予定者との交流も重要な要素です。異なる分野や派遣先の仲間たちと情報を共有し合うことで、自分の活動のビジョンがより明確になりました。
派遣前訓練は、様々な分野、様々な年代の人達が集まるので毎日のように新しいことを知ることができました。本当に楽しい2ヶ月間でした。
6. 派遣への意気込み
派遣前訓練が終了した時点で、自分自身が一歩成長したことを実感しました。これから現地で直面するであろう困難やチャレンジにも、きっと対応できるという自信が芽生えました。私にとって青年海外協力隊に参加することは、一生に一度の貴重な体験であり、その準備段階も非常に価値のあるプロセスでした。
派遣に向けての準備は、体力や語学だけでなく、精神的な強さも求められます。派遣先で何が起こるかわからない中で、自分を信じて現地の人々と協力し合い、目標を達成することが、私の最大の目標です。
最後に、これから青年海外協力隊に応募しようと考えている方々へ。準備は大変ですが、その過程で得られるものは非常に大きいです。挑戦する価値のある体験ですので、ぜひ自信を持って一歩踏み出してください!
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